知っておいてほしい障害
今日はとある障害について語ろうと思う。
僕が長年悩まされた(今でもごく稀に発症してしまう)、「会食恐怖症」という障害である。
その名の通り、楽しいはずの会食、そうでなくても作業としてこなせる会食に対して恐怖を感じてしまう障害である。
発症の原因はいろいろあるだろうが、大体は心因性のものに帰着する。
僕の場合を順を追って説明する。
僕は小さい時から小食で、幼稚園のときの弁当もほとんど残してしまっていた。
そのまま小学校に上がり、昼食は給食となる。
1,2年はなんとも無かったのだが、3年になったとき、担任が怖い先生に変わり、最初の給食で萎縮してしまって全然食が進まなかった。
その時、その先生は僕に対して怒鳴りつけた。残すな!食べろ!と。
まあ、食べ物を残すなんて教育上は良くないことで、怒る気持ちもわかる。
しかしそれが僕に対しては完全にトラウマとして脳内に残った。
食べて吐いて食べて吐いてを繰り返して、そんな感じの生活を2年くらい続けた。
もちろん、家の中ではちゃんと食事をとることができたけれど。
それ以来、会食が大丈夫になったりダメになったりを繰り返したけれど、高校生あたりから大学2年くらいまでは、慣れてない人と食べに行くと一口食べるだけで吐きそうになるような状態が続いた。
笑われるのが怖くて言わなかったことが多かったけれど、僕と食事したことがある人はわかるかもしれないが僕が「食欲なくて…」とサラダとかしか頼まなかったり、少量しか自分の分を取らなかったりしたのは、この障害である。
もちろん信用できてないとかそういう問題ではない。
信頼できる人相手でも突発的にきてしまうのだ…
発症した時は、相手と別れてから1人になってドカ食いしたりしていた。
発症している間は拒食症と似ているかもしれない。
どんなに小さくつまんでも口を開けるだけで吐きそうになって、食べてももちろん味は感じない。
僕の場合は、トラウマができたときの小心者で臆病な自分が色濃く残っていてのものだから、お酒を飲んだりする席ではたくさん食べられる。
信じられないかもしれないけれど、こういう障害がある。
僕はまだ自分以外には1人か2人くらいしかそれらしき人は見てないけれど、これを読んでいる人全員の交友関係を見ればもっといるかもしれない。
そんな時は、変に心配せず、そういう時もあるよね〜くらいの感じで流してくれた方が助かります。
それで十分なんです。
最近(ここ2ヶ月くらい)は、自転車競技を始めたおかげで今までで一番戦える自分を感じ、自信がついてきてあまりこの障害はでなくなってきた。
それでも、障害と共にした時間が長いせいで未だに誰かとの食事のタイミングでは緊張してしまう。
周りにいるかも…と言ったけれど、僕みたいな恵まれている世代の方が多いのかも知れませんね。
食べ物が大事なのも重々承知の上でもこうなってしまうのです。許してください。
言い方は悪いけれど、こうしてかつて食べ物を不本意ながら粗末にしてしまった経験があるからこそ、今は食を大事にするようになった。
食は大事。
それは当たり前のことだけれど、それだけに囚われて人のことを考えることを疎かにしてしまわぬよう。
対策とか考えずとも、こういった障害があるということを知ってる人が少しでも増えることを願っています。
ではでは🙌