9/11、ソロ支笏湖ライド
ツールド北海道でせっかく北海道まできたので、仲のいい北大生に会うために札幌へ。
最初はそのまま自転車で行こうと思っていた。
北海道民なら頭おかしいということにすぐ気づくと思う。
しかし、いかんせん北海道という土地を理解していない。
自分の中で北海道での2大都市と言えば札幌と函館。
それをよく考えもせず東京と横浜程度の距離だと思っていた。
大バカ者だった。
Google先生で調べたら、函館-札幌250km。
レース後でなくともそうそう乗らない距離。
自分の馬鹿さ加減を思い知ったところで、電車で向かうことにして、あらかじめ切符をとって札幌へ。
まず、こんな距離を一人で特急に乗って移動するなんてこと自体初めてだったのでかなりウキウキ。
スーパー北斗の始発。
駅の風景ですら北海道の雰囲気が漂っていて、自分が今いる場所は、普段と違う場所であるということを痛感させられた。
途中、森に連れていかれそうになるが、なんとか回避し、無事定刻通りに札幌に着く。
まだ宿をとっていなかったので、安さを優先してゲストハウスの予約を取る。
安さ、綺麗さを兼ね備えた宿を探し当て、チェックイン前に荷物を預けて本来の目的地である支笏湖へと向かう。
本格的に向かう前に、前日のツールド北海道の雨でやられたチェーンを、清掃及び注油してもらうため、近隣のサイクルショップを検索。
最終的に行き着いたのが、CYCLE ONO SAPPORO サイクル小野サッポロ。
固定客になる可能性は皆無な千葉県民である僕の頼みを、二つ返事で聞いて下さり、軽い会話も交えつつ、格安で整備していただいた。
本当にお世話になりました。
機材の準備が万端になったところで、再度道を確認する。
札幌からは、道道230号を南下→道道450号へと左折→40km近く道のり、という簡単な経路。
どうでもいいけど道道って言い方慣れないし、見た目も発音も面白い。
北海道民の人が聞いたら起こるかな?
道道230号を走っていると、すぐに風景は寂しくなってくる。
何の変哲もない道を淡々と進み、すぐに450号へと入る。
ここら辺から雲行き(天気の話ではない)が怪しくなってくる。
なんか速度でねえなあ…と思ってサイコンを見てみると、斜度は1~3%。
ここでニシ大先生の言葉を思い出す。
「サッポロ カラ シコツコ メッチャ ノボル」
「メッチャ」の意味をはき違えていた。
距離の話だったんだ…
斜度1~3%の区間に入ってから、結局平坦は現れなかった。
僕自身の好みの問題として、緩斜面をだらだら登るのが嫌い。
そして、冬季のスリップを防ぐためか、ほぼ直線の道路が続く。
オイオイオイ死ぬわ俺。
そして田舎道を抜けると木々が増え、森林部に入る。
すると、不安を煽るように「熊出没注意」の看板が増える。
これが、北海道が試される大地と言われる所以なのだろうかと、一人で勝手に納得して心を落ち着かせる。
森林部が始まると斜度がやっと上がり、7~8%という数値が出る。
が、一向に数値が下がらない。
いわゆる詐欺無し平均勾配まんま登坂。
まあでも、これまたぼく個人の好みとして、緩斜面よりはまし。
やっとちゃんと登れる!とウキウキしていると5分ほどで下り始める。
…え?もう終わり?湖のみの字も見えてないよ!
走行距離を見てみると、往路の半分も走っていない。
そりゃそうだよな…と思っているうちに登り返し。
しかし、これまたすぐに登り終わり、下り始める。
もう思い出すだけでしんどいからネタバレして登り切る。
こんなんが5回くらい繰り返される。
繰り返されたのち、最後の締めで10分くらい登ると…
ここが支笏湖付近の舗装路で標高最高地点。
630mくらいだったかな。
登ったり下ったりを繰り返したおかげで、獲得標高1000m越え。
ああ、これは獲得標高2000m越えコースだな…
と、悲愴に満ち満ちているとき、寒さに気付く。
北海道、標高600m越え、曇り、という条件がそろった場所は、いくら9月頭といえど、ひんやりとした。
忘れ物が多いことに定評がある僕だが、今回ばかりはウィンドブレーカーを持ってきていたので、羽織って支笏湖方面に下り始める。
ここから5~6kmは下ったかな…
それはつまり帰るのに同じだけ登るということで…
心は完全に折れていたが、下りの助けもあって支笏湖到着。
うーん…
なんか思ってたのと違う…
というモヤモヤした気持ちは置いといて、名物らしいヒメマスの串揚げを注文。
できるのに7分ほどかかるらしく、外で待ってたら寒い寒い…
ウインドブレーカーを着ててもブルブル震えてた。
思わず自販機でホットドリンクを。
まさか9月頭に外でホットドリンクを飲むとは思わなかった😇
いや〜沁みた。
ホッとしてると(ホットドリンクだけに)、ヒメマスの串揚げが出来上がる。
淡白でクセがなく揚げとの相性抜群だった。
宴もたけなわ帰路につく。
支笏湖から登り終わったところで分岐点があり、オコタンペ湖という湖があるらしく、入り口から急に長そうな登りの匂いがしたが、感覚が麻痺してる僕はせっかくだし…と登り始める。
結局5分くらいの登坂だったかな?
間も無く到着。
なんや、支笏湖より綺麗やんけ!
これでやっと満足して、宿へ帰る。
宿はゲストハウスだったので、ロビーにいるスタッフか宿泊者かわからない人と話しているうちに、発覚したことがひとつありまして…
ぼく、いわゆる支笏湖ってとこまで行ってない。
10kmくらい手前で断念してた。
まあたしかに?
案内標識には支笏湖温泉って文字しか出てなくてさ?
そこがメインなんだろうけどさ?
むりだったんだよ…
レース翌日にそんな気力はなかったんだわ…
天気も曇りだったし、前日雨だったし、だからどうせ先まで行っても変わらなかっただろうなと慰めて1日を終える。
支笏湖に行く人はぜひとも諦めず先まで行って欲しい。
ぼくの分もリベンジしたってください。笑
これにて支笏湖ライド日記終わり。
いつの話だよ…ってツッコミは無しの方向で。
ではでは👌